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  • 教教 わくわく倶楽部

筑波大学教育研修生一行を歓迎―袋町小学校を訪問



2022年11月2日、筑波大学からゲストを招いて広島市内の平和教育研修を実施しました。


一行は、ソロモン、ナイジェリア、オマーン、フィリピン、ブラジル、韓国などのさまざまな国から日本に国費留学生として筑波大学に研修に来た世界の学校の先生です。今回は広島での文化体験と平和研修として、どのような平和教育の実践が行われているかをテーマに広島の学校訪問と原爆資料館の視察などを行います。


初日となる今日は、広島市内の袋町小学校を訪問しました。広島大学からは、助教の宮本勇一と劉幸、及び学部4年生の浅山陸斗さんと小林芽生さんが研修のコーディネート・引率・付き添い・通訳として参加しました。


袋町小学校は、爆心地から460mほどという、本川小学校と並んで爆心地から最も近い学校の一つで、学校の敷地内に、被爆当時の建物を残した資料館が立っています。今回は、同資料館を訪問し、子どもたちが手作りした説明を聞きながら、広島で起きた出来事について体験的に理解を深めました。



資料館には、有名な伝言板をはじめ、被爆後に行われた人々の治療の活動などが詳しく残されており、被爆当時の状況がとてもリアルに伝わってきました。


子どもたちの説明を熱心に聞く研修生の皆さんたち。広大メンバーは通訳に翻弄されながら、たくさんの新しい事実を学びました。


子どもたちは上級学年になると、低学年に資料館を通じた平和教育を実践するばかりでなく、修学旅行で広島を訪れた学校の児童たちにも説明をするのだとか。今回は特に海外の方への説明ということでとても入念に準備をして迎えてくれました。手元資料を作成し、息を揃えて発表する班や、説明文章を暗記してしっかりと訪問者の目を見ながら思いを伝えてくれる児童がたくさんいました。



同学校のHPでも今回の取組を紹介していただきました。こちらからご覧になれます。

 

資料館訪問後、3年生から5年生の6部屋に分かれて、交流会を持ちました。

各部屋では、すでに子どもたちが研修生たちゲストの名前と国を覚えて「Welcome」の張り紙を作成してくれていました。それぞれの国の国旗などが彩られた温かい歓迎の気持ちに、研修生はとても喜んでいました。



各部屋ではまず、研修生からそれぞれの国の文化を伝えるプレゼンテーションを行いました。ブラジルの自然豊かな風景の写真には子どもたちからため息のもれるような「きれい!」という声が。となりのクラスでは図らずも研修生二人が持ってきた大きな国旗に子どもたちも大喜び。グアテマラの研修生はけん玉に似たおもちゃで遊びました。


オマーンから来た研修生の方のスライドでは通貨の話が。

「1リアル300円もするんだ!」「世界で四番目に強い通貨なんだよ!」「コーラ一本250円!わぁ高い!」「なんでこんなにお金持ちなのかな?」「金が採掘できるんじゃないかな?」「石油が採掘できるんだ!」


子どもたちにはたくさんの発見と驚きがあり、始終興奮気味で発表が行われました。質疑応答では子どもたちから大量の質問が。時間はあっというまに過ぎていきました。



交流の後半では、それぞれの国のお国柄のでるアクティビティが行われました。韓国の研修生は、折り紙で作ったメンコで子どもたちと競い合いました。ナイジェリアの研修生は日本でもなじみのフルーツバスケットで大盛り上がりとなりました。フィリピンから来た研修生は、「heb,heb」「hurray」という二週類の動きを間違えることなくチームでポーズするゲームで大盛り上がり。


どの研修生もやはりさすが学校の先生で、子どもたちの心をつかんで離さない大盛り上がりの時間となりました。



袋町小学校の先生方と子どもたちの真心こもる歓迎と準備に研修生一同心を打たれて学校を後にしました。研修生にとっても、コロナ下でなかなか思うように学校訪問がいかない中、子どもたちと触れ合うことができたこと、そしてなによりも平和資料館で子どもたちが立派に発表をしている姿を見れたことは、大きな財産となりました。



袋町小学校をあとにして、しばらく休憩ののち、広島市内を散策しました。




カメハメハー!


最後は広島の味お好み焼きを、由緒正しき「みっちゃん」系列店でいただいて、とても濃密な一日が終わりました。



翌日は、平和祈念資料館で、広島で何が起きたのか、広島が平和をどのように伝えているのか、を学びます。



引率・通訳として一日活躍してくれた学部四年生の二人に一日の感想を聞きました。


「英語の翻訳は大変でしたが、英語を通じて様々な国の文化が知れてとても良い経験になるとともに、今後の英語学習のモチベーションにも繋がりました。

また、留学生の方々が考えた小学生が楽しみながら異文化を学べるアクティビティのサポートをすることによって、普段教育学として学んでいる理論を、学校現場で体験できる貴重な機会となりました。」(浅山陸斗さん)

「留学生のみなさんと子どもたちがお互いを歓迎し、喜ばせようとしている様子をみて、とても温かい気持ちになりました。元気いっぱいな袋町小学校の子どもたちとの交流や、留学生のみなさんとの英語でのコミュニケーションなど、大変新鮮で貴重な経験をすることができました。とても楽しかったです。留学生のみなさん、袋町小学校のみなさん、素敵な時間を本当にありがとうございました。」(小林芽生さん)




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