教教での学びと生活
ようこそ教教へ
広島大学教育学部教育学教室、通称、教教(きょうきょう)は、1902(明治35)年に設立された広島高等師範学校をルーツにもつ、日本有数の教育学の教育・研究機関(教育学のコミュニティ)です。
現在の教教には、教育学部第五類教育学系コースと大学院人間社会科学研究科教育科学専攻教育学プログラム教育学コースの学部生、大学院生、教職員が所属しています。
教育学とは
教育学ってなに?
教育学は、子どもの成長と人間としての発達を中心に据えて、日本と世界の歴史・文化・制度や、学校の授業実践から教育政策、教育に関する哲学的思想や社会とのかかわりなど、様々な視点から、教育とは何かについて探究する学問です。
なんで勉強しないといけないの?学校ってなんでいくの?先生はいつも何をしているの?いじめにはどう向き合えばいいのだろう?世界の学校では何を学んでいるのだろう?――教えたり学んだりする事象に関することなら何でも対象として研究する学問が教育学です。教教での学びは、これまで経験してきた教育や学校の当たり前をとらえ直し、これからの未来の教育をデザインしています。
教教の一年
4月上旬
新入生・新院生歓迎会
新入生・新院生を歓迎する、盛大なパーティが開かれます。多くの教員や院生・学部生が出席し、新入生・新院生はまずここで教育学教室の雰囲気を知ることができます。
5月下旬
新入生オリエンテーション合宿(1, 2年生)
1,2年生がディベートやプレゼンテーションなどを通して大学での学びのきっかけとする合宿です。2年生の企画のもと、バーベキューやレクリエーションなども行い、楽しく、また厳しい雰囲気で教育学に触れることができます。
6月初旬
新入生歓迎ソフトボール大会
新入生歓迎のため、1年生から院生まで、さらには教員も参加するソフトボール大会です。毎年、白熱した試合が繰り広げられ、他学年の学生や大学院生とも交流を深めながら、新入生の入学を歓迎します。
6月下旬
博士課程後期公開1次審査会(大学院博士課程後期の大学院生)
博士課程後期の大学院生が学位論文に向けて、その構想を発表します。この審査会が学位への道の出発点となります。
12月上旬
卒業論文構想発表会(3年生)
各研究室に配属されてからの成果として、この先1年間に渡る卒業論文の研究計画を発表する会です。多くの教授や学友からの質問や意見は、この先の研究の課題となります。
12月上旬
ソフトバレーボール大会・大掃除
学生控え室は学部生の生活の中心です。この控え室を大掃除し、きれいで使いやすく整えます。その後行われるソフトバレーボール大会では、学部生から教員までが参加し、汗を流しながら親睦を深めます。
12月中旬
博士課程前期論文構想発表会(M1生)
博士課程前期の学生が自身の修士論文の構想を発表します。ここで得られた先生方からのご指摘を踏まえ、来年度の論文提出に向けた方向性の修正や調査の実施へと進んでいきます。
12月中旬
研究室紹介(1, 2年生)
1,2年生に対して、各研究室が研究テーマや指導の方法などについての説明を行います。この行事で各研究室の特色や様子を知ることができ、3年生以降で所属する研究室を決める参考となります。
1月中旬
研究室訪問(3年生)
3年生が自分の所属ゼミ決定の参考のため、興味・関心・希望などを元に各研究室を訪問し、研究室の様子や雰囲気をつかみます。その後5月以降に各研究室へ配属され、それぞれの研究室で勉強をし、卒業論文を書くことになります。
1月下旬
進路指導に関する教室懇話会(1~3年生)
教育学教室出身の先輩をお招きして、大学院進学、教員、一般就職、公務員など、幅広い分野にわたってのお話を聞いたり、直接質問を投げかけたりする会です。1~3年生が進路や将来について考える、良いきっかけとなります。
2月初旬
卒業論文発表会(4年生)
4年間の大学生活の集大成としての卒業論文を大勢の前で発表し、意見や質問などを交換する発表会。各研究室で1年以上に渡って進めてきた研究成果とあって、各自熱が入ります。
2月上旬
博士課程前期論文公開審査会(M2生)
大学院生が博士課程前期で行った研究の集大成を発表し、審査を受けます。厳しい質問が飛び交い、白熱した議論が繰り広げられます。
2月上旬
卒業生・修了生を送る会
卒業・修了を迎える先輩を祝い、送り出すパーティです。毎年多くの教員、学生が参加する盛大なものです。着飾った卒業生が4年間を振り返る感動的な会となります。
教育学これ一冊
教育学ってどんなもの?
小川佳万・三時眞貴子編(2017)『「教育学ってどんなもの?」』協同出版。
教教の先生たちが、教育学が何をするのかについて、高校生の皆さんに向けて書いた一冊です。歴史、社会、国際比較、成人教育、カリキュラムなど、教育に関する様々なテーマを掲載しており、興味のあるテーマを自由に読み進めることができます。「もし本書を読んでみてさらなる疑問がわいたりしたら、我々執筆者にとってこんなにうれしいことはありません。」