第2回 教職教育ポートフォリオ検討会を開催― 実践を語り合い、教師としての課題を見つめる ―
- 周艶芳
- 5 日前
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2026年1月20日、教職養成科目『〈教員養成を担う〉先生の先生になるための学びとキャリア』において、第2回 教職教育ポートフォリオ検討会を開催しました。本検討会では、授業実践の振り返りを通して、教師として引き受けるべき課題について意見が交わされました。
当日は、博士課程後期在籍の明月さん、板野城さん、李睿苗さんの3名が発表を行い、同科目を履修する学生も参加しました。指導教員として曾余田浩史先生、白石崇人先生が出席し、藤原由佳助教、周艶芳助教を含む参加者による討議が行われました。専門分野や実践背景の異なるメンバーが集い、多様な視点から授業実践を検討する学習共同体が形成されました。

明月さんは、プラクティカムの授業実践をもとに、大規模講義における教材・ICT活用と授業設計の関係を省察しました。学習者の思考の自由度を重視する一方で、問いや評価の枠組みの共有が十分でなかった点を課題として捉え、教師が自らの教育観と評価を引き受けながら思考の場を構成する重要性を示しました。
板野城さんは、教職課程を「将来の同僚」となる学生との協働に向けた準備過程として捉え、教職教育を〈教育・教育学の世界〉への参入と新人を迎え入れる双方のプロセスとして位置づけました。その上で、教員と学生の歩み寄りを可能にする授業設計の意義について論じました。
李睿苗さんは、プラクティカムの実践を振り返り、学習者主体の学びを実現するためには、説明中心の授業から、問いかけや沈黙を意図的に組み込む授業設計への転換が不可欠であると指摘しました。また、核となる概念や視点を明確に示すことが、学習者の理解を支える枠組みとなり、深い学びにつながることを示しました。
発表後には、助教および受講生から実践内容に関する質問や意見が寄せられ、各発表者
が自身の専門性や教職観に基づいて応答しました。最後に、曾余田先生、白石先生からは、「授業実践の中で自らが最も引き受けるべき課題は何か」という問いを軸に講評が行われ、教師教育における主体的省察の意義が改めて共有されました。
本検討会は、教員養成を単なる「教える技術」の習得にとどめるのではなく、実践を省察しながら教師教育の担い手としての自覚と専門性を育む場として位置づけられています。異なる専門分野や実践経験をもつ参加者が相互に学び合う本授業の取り組みは、今後の教職養成・教師教育の質的深化に資するものとして期待されます。













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