大学院生の一日:学会編
- 教教 わくわく倶楽部
- 2023年10月18日
- 読了時間: 4分
更新日:2023年10月23日
今回は学会の主催する大会に参加した一日をみなさんへ共有することを通して、院生の日 常の一部を知ってもらえればと思います。
先日 10/7.8 と九州大学伊都キャンパスで教育哲学会の第 66回大会が開催されました。私を含め広島大学教育哲学研究室の院生の幾人かがこの大会へ参加し研究成果を発表しまし た。
学会という言葉に聞き馴染みがないかもしれません。学会とはある分野・領域に関心の近い 研究者らによって運営管理されている組織です。この組織の役割は、学術的な発展を企図し た催しを企画運営したり、学会誌に研究成果を載せて広く社会にその成果を公表していっ たりします。学会によって運営される大会とは、ある分野・領域に関心の近い研究者や教育 者が一同に集まり、自らの研究成果を持ち寄り発表することによって、他大学他研究室の方 たちと意見交流する機会を提供する場になります。
私は発表前日に博多で前泊をしました。博多ラーメンを食べて、早めにホテルで就寝しまし た。翌日朝 8 時頃出発のバスに乗り、一時間かけて九州大学の伊都キャンパスへ向かいま した。バスから見える朝の博多は多くの人や車であふれていました。私の発表は朝いちばんだったので、各テーマに分かれた教室へ入り、司会の先生方に挨拶をすませると、すぐに発表する時間になりました。発表は事前に時間を確認しながら読みあげる練習をしていたので、時間きっかりに終了し、質疑応答も無事(?)に終えることができました。発表と発表の間にある小休憩時間で、質問をいただけた先生方にご挨拶し名刺交換をしました。人生で初めての名刺交換です。事前に名刺交換の作法をインターネットで調べておいたのですが、その手順通りにはなかなかいかず、たくさん冷や汗をかいたことを覚えています。
午前の部が終わり昼食を経て、午後の部が始まります。昼食は大学内にあるコンビニで済ませました。午後は研究討議といって、大きな教室であるテーマに沿って発表そして質疑応答 が行われます。本でお名前を見たことのある先生方がたくさんいらっしゃり、その方たちが質疑応答を繰り広げている様子をみることができて、とても興奮しました。加えて、いま教育哲学会で何に注目が集まっているのか、といった現在の潮流を把握するためにもこうし た討議を見ることができて良かったと思います。
さて午後の部も終わると、伊都キャンパス内にて立食形式の懇親会が行われました。
懇親会 会場には多種多様な飲み物が用意され、九州名物の様々な料理が大きなテーブルに並べら れていました。私は同じ研究室の院生の方々と発表や質疑に関する情報を共有したり、ある いは質問をいただけた先生方へのご挨拶とあれからさらに深堀してお話をさせてもらった り、あるいはお話を聞いてみたいと思っていた先生方のところへ、間を先輩院生にとりもっ ていただきながら、ご挨拶したりしました。普段なかなか聞くことのできない貴重な意見を、大会を通して聞くことができましたし、それら意見のおかげで今後の研究の方向性を定めることができました。懇親会は19 時ごろに終わり、そのあと博多の街へ消えていった方々もいたそうです。私は翌日も早いのでまっすぐホテルに帰り、就寝しました(あとになって友人に雰囲気の良い銭湯が博多駅近くにいくつかあったと聞かされた時は早く寝たことを少し後悔しました)。
こうして振り返ると、院生の日常はどうも本を読んだり原稿を書いたりしているだけでは ないな、ということが分かりました。読者の中には、院生は毎日研究漬けで日々の楽しみな んて食事くらい、と予想している方もいらっしゃるもしれません。確かに締め切りが近くな ってくると、原稿執筆に追われる日々が続くことを否定することはできません。ただ、たと えば私は教育哲学研究室なので毎日本を読んでいるだけのように見えますが、一口に研究 といっても本を読むことだけが研究ではないように感じています。それこそ学会の大会や 研究会に参加したり、あるいは読書会を開いて意見を交換したり、院生との何気ない日常の 会話も、街中を歩いている時に見える人の様子も、最近は悲惨なニュースがありましたがそ うしたニュースの中にも、あらゆる日常の中に研究を進めるヒントがあるように感じてい ます。日常を研究の視点から様々に切り取ることでこれまで見えてこなかった日常が見え るようになったり、これまでとは異なる日常の見方があることに気付くことができます。
いかがだったでしょうか。大学院に進学しようかどうかを悩んでいる人にとって少しでも 大学院ってどんなところなんだろうか、とか、大学院生は普段なにをしているのだろうか、 といって疑問にお答えできましたか。少しでも皆さんの疑問にお答えできていれば幸いで す。


文責:中島 理志(教育哲学研究室)



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