「オリジナルカードゲームの制作」
- 教教 わくわく倶楽部
- 2023年11月13日
- 読了時間: 4分
夏休みも明けてしばらくたち、重い腰を上げて始まった後期の生活にもようやく慣れてきたころでしょうか。今回は、私たちが夏休みまでの時間をかけて取り組んだことについてお伝えしたいと思います。申し遅れました、教教3年の松浦美穂です。
皆さん、カードゲームはお好きですか?小学生のとき家族でやった人、トレーディングカードを集めている人、いろいろな思い出がよみがえってくるかもしれません。
私たちが夏休みまで、構想から実に半年以上かけて取り組んだこと、それは、オリジナルのカードゲーム作りです。
私たちがオリジナルカードゲーム作りに取り掛かったのは、2023年の春休みのことでした。
大学生のうちに何か楽しいことをしたい!どうせなら、自分たちもまわりの人も楽しいことがいい!という思いがあって始めたカードゲーム作りですが、その道のりは長く、険しいものでした。
ここからは、カードゲーム作りのプロセスを追いながら簡単にルールを解説していこうと思います。
まずは、ゲームの方向性を決めなくてはなりません。とりあえず家にあるカードゲームを持ち寄って遊んでみました。手持ちのカードを出していくようなゲームは多いけど、電子ゲームによくあるような積んでいく形のカードゲームはなかなかないのではないかという話になりました。そして、カードを山札から順番に引いて並べていく2人対戦のカードゲームにすることが決まりました。
次に、ゲームの細かいルールを決めました。そのために第1号の試作品を作成しました。

カードを並べていくゲームなので、スペース削減のためにトランプの半分ほどのサイズで作ってみましたが、実際に遊ぶ段階になって重大な問題点が発覚しました。
交ぜにくい!!
手の中に納まりすぎるサイズのため、とにかくシャッフルがしにくく、これ以降机の上にカードを置いてダイナミックに交ぜるという羽目になりました。カードゲームのルールよりも先にカードのサイズが決定してしまいました。

さて、重要なゲームのルールの方ですが、初めはカードを並べて同じ色のカードが4枚隣接したら消すことができるというルールで試行してみました。うーーん、つまらない、、、。
ということで、5枚並べたらアタックカードを置いて相手のカードがそろうのを邪魔することができる、6枚そろったら相手のカードの上にストーンを置いてカードを動かなくすることができるというように、どんどんルールが複雑化していきました。
さらにはキャラクターカードという最強の特殊能力を持った仲間たちが登場して、、、?
ゲームのルールの詳細はこの辺にしておきましょう。
ゲームのルールが決まったらカードのデザインです。試作品第1号の反省を生かして、カードを重ねることができるように上下対称のデザインにしました。また、同じ色のカードをそろえていくゲームなので、色が識別しにくくても遊べるように、文字でもわかるというところを大切にしました。


私たちを助けてくれるキャラクターカードの仲間たちもとってもかわいらしいデザインになったと思います。
ここまで来たら最後は、ゲームの名前決めです。いろいろな案が出ましたが、このゲームはカードを並べて「消す」というところが重要なゲームです。
「消す」というところにかけて、英語の“disappear”にからめようということになりましたが、なんかダサい、、?ここで、大学での学びが生かされました。大学1年生の時に第二外国語でスペイン語を履修していた私のスーパーな語学力を生かして、disappearにあたるスペイン語の動詞“desaparecer”から、「デスアパレセ」となりました。
さあ、ようやく長い時間をかけて取り組んだカードゲームの完成です。

私たちが春休みから実に半年以上の時間をかけて作り上げたカードゲームが完成し、遂に販売を開始するにいたりました。完成したカードゲームを手にしたときは、なんとも言えない高揚感で溢れました。私たち自身、楽しみながら制作したカードゲームですが、周りの方にも喜んでいただき、達成感を感じることができました。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
大学はやりたいことに挑戦できる環境が整っており、何かを始める絶好の機会だと思います。
やりたいけどやってこなかったことがある方、挑戦したいという思いがある方はこの機会に初めて見るのはいかがでしょうか。
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