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#01 INTERVIEW

留学生インタビュー

樊 偉璇

教教の留学

中国貴州省出身

教育行財政学M2

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教教への道のり

Q.

なぜ広島大学に?

A.

実はもともと広島大学とはご縁があったんですね。貴州大学にも広島大学出身の先生がいらっしゃって、当時から広島大学の名前は聞いていました。北京師範大学に広島大学の国際センターがあって、そこで行われたスピーチコンテストにも参加していました。日本に留学する予定はもともとあったのですが、そういった経緯があって、行くなら広島大学だな、という気持ちは学部生のころから抱いていました。

Q.

なぜ広島大学の数ある学部・コースの中で、教教への留学を決めたのですか?

A.

貴州大学卒業後に半年間、日本語教師を中国でやらせていただいていたのですが、その時に「教師ってこういう仕事なんだな」「自分にはまだまだ足りないものがあるのではないか」と気付きまして。そこから、「教育って何だろう」という問いを抱くようになりました。そこで、留学したら教育について学ぼう、と考えた結果、教教に留学することにしました。

Q.

広島大学の雰囲気はどうでしたか?

A.

中国の大学は校門など立派に建てられているのですが、広島大学など、日本の大学の正門はそうではないですね。自分はむしろそこが気に入っています。大学において大切なのは外見より中身だと思いますから。

Q.

普段の生活はどうですか?

A.

正直、本当の意味で一人暮らしを始めたのは広島大学に来てからでした。学部生時代は寮生活で、6人部屋で生活していたので・・・。でもそんなに苦ではないですね。自分はひとりでいることが好きな方だったので、一人暮らしで意外と自由になれた気がします。時々は寂しい感じもしますが、快適な生活を送れていますよ。ただやっぱり一人暮らしをしていて大変なのは、体調を崩した時ですね(笑)。半年ほど前にひどく首を寝違えてしまって、その時は「誰か助けてくれ~」という気持ちになりました(笑)

Q.

日本の文化や慣習についてはどうでしたか?

A.

私が日本へ興味を持ったきっかけは日本のアニメでした。ですので、それを通して知っていたことも多々ありましたし、逆に知らなくて驚いた体験もありましたね。意外だった体験はコンビニで買い物をしていて、牛乳を買ったときに店員さんに「ストローはいりますか?」と聞かれたことです。まさかそんなことを聞かれるとは思わなくて、つい「えっ?」と口にしてしまいました(笑)

日本のアニメはこよなく好きですね。かなりマイナーな作品も見たりします。日本人の友達から「そんな言葉も知ってるの?!」と驚かれることもしばしばです(笑)

Q.

日本語学習についてはどうでしたか?

A.

幼いころから日本のアニメを見ていて自然に興味がわくようになり、高校時代から本格的に日本語を学ぶようになりました。最初のころは日本語と中国語の表現の違いを理解することが大変でした。どちらも漢字を使う言語ですが、同じ漢字でも表現が違ったり、同じことを表現するときに使う言葉がけっこう違っていたりするので、そういう些細な違いを理解することが難しかったです。中国の日本語学習者がよくつまずくのは日本語文法の微妙な違いだったりします。例えば、「食べた」と「食べていた」ってどう違うのでしょう?

なかなかこういう部分は難しいですし、中国の日本語学習者からすれば説明されても分からないことが多いですね。こういった日本語の難しい面に当たってしまうことは自分もありました。今となっては日本語を勉強していた時の苦労がずいぶん昔のことのように思えますけどね。

Q.

たしかに「食べた」と「食べていた」がどう違うのか説明するのは、日本人の私にとっても難しいです(笑)

A.

なかなかこういう部分は難しいですし、中国の日本語学習者からすれば説明されても分からないことが多いですね。こういった日本語の難しい面に当たってしまうことは自分もありました。今となっては日本語を勉強していた時の苦労がずいぶん昔のことのように思えますけどね。

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教教での学び

Q.

教教で学ぶ中で印象深かったことはありますか?

A.

意外と日本が外国人児童生徒への対応を積極的におこなっているということを知ったのですが、それが印象深かったですね。国際化や少子高齢化の中で外国人児童とどう向き合っていくかという問題の重要性は、外国人である私だからこそ痛感します。

実は中国も今後、深刻な少子高齢化問題に直面するといわれています。20年後、50年後の中国はどうするべきなのか。日本の事例を参考に動き出していかなければいけないのだなと、自分も真剣に考えています。

(質問者)たしかに最近日本でも、外国人家族を見かけることが珍しくなくなってきたように思います。

実は中国も今後、深刻な少子高齢化問題に直面するといわれています。20年後、50年後の中国はどうするべきなのか。日本の事例を参考に動き出していかなければいけないのだなと、自分も真剣に考えています。

​(質問者)日本に留学して日本のことを知るだけでなく、自国の将来も考えているのですね。

そうです。いったん自国から離れて、外から改めて自国の姿を見つめることで得られる知識や経験は貴重なものだと思います。留学の大きなメリットですね。

Q.

教教に来てよかったですか?

A.

良かったですよ。教育は人と人との思想のぶつかり合いなんです。私はここに来て先生方や仲間たちとかかわりあう中で、今まで気づかなかったことや多くの新しい発見に出会うことができました。互いの思想をぶつけ合うには、それを言葉にして表現することが必要です。いかに自分の思いや考えを適切に表現できるか。それがすごく大切です。言葉が通じ合えば、思いが通じ合います。それが固定観念の壁を壊してくれるんですね。日本人だとか中国人だとかではなく、互いに一人の人間として向かい合うことができるようになるんです。私自身は、教育は人を変える、良き方向へ導いてくれると信じています。教教で学んだことを生かして、そんな教育者になりたいです。皆さんもぜひ教教に来て、教育とは何か、学び考えてほしいと思います。

​(質問者)樊さん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

ありがとうございました。

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