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東京書籍営業マン

林 良輔 さん

インタビュー

OB/OGの声

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東京書籍営業マン 林良輔さん

平成19年教育学部第5類教育学系コース入学
平成23年東京書籍株式会社関西支社
平成23年東京書籍株式会社四国支社

Q.

今のお仕事について教えてください。

A.

教科書の営業を担当しています。担当エリアの小学校、中学校、高等学校などを訪問し、新しい教科書の内容をご案内したり、お使いいただいている教科書の使用感などを聞いてまわったりします。扱うのは教科書だけではなく、図書教材、デジタル教科書などのICT商品、評価テスト、日本語検定など様々です。それらを通じて多忙な先生方のサポートをするのが仕事です。


最近は業界をリードするような新機軸のICT商品を多くリリースしています。タブレット端末に対応した学習者用デジタル教科書では、学習効果を高める様々な機能があります。子どもたちが一人一台端末を持つことを想定し、特別支援に対応した自分専用の画面表示を可能にしました。教科書と連動したAR(拡張現実)コンテンツというものもあります。「教科書AR」というアプリで、教科書の紙面に端末のカメラをかざすと、動画や立体画像が表示されます。たとえば数学の空間図形では、正四面体や円すいの図が画面上で立体的に浮かびあがり、切れ込みが入って展開図が動きだすなど新感覚の学習を提案しています。

Q.

お仕事の中で楽しいことは何でしょうか?

A.

1つは、大学時代の友人たちと一緒に教育について考えることができることです。教教からは現場で活躍している先生が多くいらっしゃいます。学生時代に一緒に議論を交わした友人たちと、社会人になっても仕事を通じて話ができるのは大きなモチベーションですね。


教教出身の先生方は、「教育」についてフラットで冷静な目線を持っていると感じます。子供と向き合う際の立場に自省的だったり、過去の歴史を知ったうえで目の前の教育問題を考えたり。教教で勉強してきた「教育学」が活かされているように思います。


もう1つは、日本の教育動向を最先端で見ることができることです。日本の教育がこれからどういった方向にいくのか、最近は特にそのスピードが速いですから、ひりひりとその波を感じられるのは大変魅力的です。次期指導要領は「何を教えるか」というコンテンツベースから、「どのような資質・能力を育てるべきか」というコンピテンシーベースで考えるといった議論が重ねられています。アクティブ・ラーニングを取り入れた教科書のあり方など、私たちも考えていかなければなりません。

Q.

どのような学生時代を過ごされましたか?

A.

サークル活動は多くやってきたと思います。大学広報紙『HU-style』の編集スタッフとしてジャズピアニストとして世界的に有名な上原ひろみさんにインタビューしたり、中国新聞の学生記者として朝刊に記事を書いたり、24時間テレビで世界一大きい折り鶴を作る企画の運営スタッフとして何百人の参加者とギネス記録に挑戦したり。広島大学には魅力的な機会がたくさんありましたから、やろうと思えば何でもできたんだなと思います。


大学を通じて社会人の方と接する機会が多くあったのが刺激になっていました。『HU-style』は大学本部の広報グループ、外部制作会社と学生スタッフが一緒に作る広報紙です。制作をリードする民間企業のプロデューサー (広大卒の先輩)、学生時代の僕に大きく影響を与えてくれました。


その方は、編集会議の進行、紙面のレイアウト、企画提案まで何でもできる凄い方なのですが、「仕事」については冷静な見方をお持ちでした。「仕事だったら何でもやるよ、明日寿司を握れと言われれば握るし」とよく言っていました(会社事務所の1階が寿司屋だったのです笑)。口では「仕事なんて楽しいものではないよ、食べるためにやっているんだから」と言いながら、仕事に対してはとてもひたむきで少しの手抜きもないのです。プロとして「一生懸命やるのは当たり前」というスタンスはかっこよかったですね。編集会議で僕が提案した企画にも、容赦なくダメだしをもらいました。その方に認められたいという思いが当時は原動力でした。

Q.

今の進路を決めたきっかけは何でしょうか?

A.

『HU-style』の記事制作で、教育実習に取材に行かせてもらったことがあります。友人たちが真剣な眼差しで指導案を作り、教室で一生懸命子供たちに向き合っている姿がありました。かっこいいと思いましたし、彼らを応援したいと思いました。学校の先生への世間の目は厳しいときがありますが、ぼくの周りの先生たちはこんなにもがんばってるぞ!と誇らしい気持ちになったのです。
がんばっている先生、かっこいい友人たちの力になりたい。そう思えたのがこの仕事に進路を決めたきっかけです。

Q.

学生へのメッセージ

A.

サラリーマンで仕事をやっていると、もう一度大学生に戻りたいなあと思うことがあります。趣味に没頭できる潤沢な時間がほしいとか(ちなみに今の趣味は万年筆です)、もっと勉強したいとかもありますが、一番はもう一度教教の友人たちとわいわいやりたいなあと思うからですね。


教教での学生生活は本当に楽しかったです。先輩たちが新入生を歓迎して親睦を深める1泊2日のキャンプがあったり、大学祭でみんなと出店を出したり。30人という教教の人数がちょうどいいのでしょうか。進路で悩んだときも、教教の控室(部室のような部屋)に行けば誰か相談できる友人がいて、とても心強かったです。他の大学や学部では、このような環境はなかなかないみたいですよ。 学生のみなさまには、教教でありったけ「教育」について考え、志をともにする仲間ととことん遊んでほしいですね。

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