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元テレビ高知アナウンサー

高曽根 里恵さん

インタビュー

OB/OGの声

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子どもの頃からの夢、アナウンサーを実現
テレビ高知アナウンサー 高曽根里恵さん

平成12年教育学部第5類教育学系コース入学

※ このインタビューはテレビ高知在職時に行われました。現在は関西でアナウンサーとして活躍中です。

スタジオでの高曽根里恵さん

Q.

今のお仕事について教えてください。

A.

テレビ局のアナウンサーとして、ニュース番組と情報番組を担当しています。原稿を読んだり、番組の進行をしたりするのはもちろん、外に出てグルメリポートやニュースの取材などを行うことも多いです。また高知の夏といえば、「よさこい祭」!よさこい期間中には、特番や中継などにも参加します。
 画面に出る以外にも、記者やディレクターに徹して取材を行うことも多いんですよ。

Q.

お仕事の中で楽しいことは何でしょうか?

A.

デスクワークと違うので、毎回違う現場に行けるということに面白みがあります。いろんな場所でおとなから子どもまで幅広く、様々な立場の人たちと会って話ができるのがとても刺激的ですね。取材を通して知れば知るほど、すごい人って世の中いっぱいいるんですよ。それが社長でも農家の方でも、学生でも芸能人でも、何かに打ち込んでいたり人生観が見えたりすると、心を動かされますね。人との出会いでいい影響を受けながら、成長させてもらっているというかんじです。


あと、芸能人にインタビューできてうらやましいとよく言われますが、インタビューが一番難しい仕事だと思っているので、手放しでは喜べないんですよ(笑)。インタビューの相手が誰であってもそうですが、初対面の人と楽しく会話しながら、どう話を転がして核となる部分を聞きだすことができるか・・・。アナウンサーとしての力量が問われると思うので、毎回大いに悩みながら臨んでいます。


アナウンサーも会社員なので、基本は午前10時半から午後7時までが勤務時間です。でも取材によっては勤務時間はバラバラ。ちなみに明日は3時起きです(笑)。牧場の取材で乳搾りに行くんですよ。私は、けっこう体を張った仕事が多いんですよ、それがまた楽しいんですが。漁船に乗ってブリ漁に出るリポートなど、広大な太平洋を臨む高知ならではの仕事じゃないですか?自分のキャラ的にも、現場にガンガン出て行く方が合っていると思いますしね。


アナウンサーは、「正解の無い仕事」だと思います。答えはコレだ!と決まっていないことが多いですから、基本を学んだ後は、自分で考えて研究しながら、「自分らしい表現」という道を切り開いていかなければなりません。とっても難しいことです。あと、プライベートと仕事の境目も無いかんじです。休日でも、「これも仕事に使えるかな~」と、仕事のことが頭から離れたことはありません。日々、アナウンサー修行ですね。

Q.

どのような学生時代を過ごされましたか?

A.

勉強の面では、そんなにまじめな学生ではなかったですね(笑)。

学生生活の中では、サークル活動と、学祭などのイベントが印象に残っています。サークルでは演劇をやっていました。働き出してからも休日に観劇に出かけるくらい好きなので、今の仕事で演劇系の取材に行かせてもらえたりすると、やっぱり嬉しいです。公演前は毎日練習でした。練習中は、他の遊びはできないというか、飲み会にも行けないというか(笑)、生活がそれ一本になるから確かにきつい部分もありました。

役者だけじゃなく、チケットを売ったりポスターをお店に貼ってもらったり、大道具を作ったり・・・そういう裏方の仕事もたくさんあったから大変でしたが、やり終えた後の充実感は何ものにも変えがたいですからね。

 

「仲間と協力して何かをする」ことがすごく好きなので、そういう気持ちが今の仕事にも生きていると思います。ディレクターやカメラマンと1から考えて一緒に作り上げていく「物作りの喜び」を日々感じることができるので、この仕事も好きなんでしょうね。

番組を大勢の人に見てもらえたり、例えば自分のグルメリポートがきっかけでその店に行ってくれたという話を聞いたりすると、「やったー!」って思います。ありがたいことです。

Q.

今の進路を決めたきっかけは何でしょうか?

A.

物心ついたころからなりたかったんです。小学生くらいからなるもんだと思っていたというか(笑)。 具体的に動き出したのは大学の2年の時で、アナウンススクールに通ったりしましたよ。

Q.

アナウンス志望なのに、どうして教育学系コースを?

A.

目標はもうアナウンサー1本だったんです。先生になろうとも考えていませんでした。でも、姉が教師をしているというのもあって、教育という学問を昔から身近に感じていたんです。

漠然としてですけど、教育が人を創る一番大切なもののような気がして。アナウンサーになるためには4年制の大学を出ているのが唯一の条件だったので、大学では一番興味のある学問を勉強してみようと思いました。

私が高校生の頃、ちょうど少年犯罪が次々と起き、クローズアップされてきた時期でもありましたから、報道の問題と絡めて将来に活かせるような勉強ができればと思って選びました。

Q.

学生へのメッセージ

A.

学生時代を振り返って私自身が今思うことは、海外に行ったりしてもっといろんな経験を積んでおいたらよかったということですね。精一杯やっていたつもりなんですけど、今思えばちょっともったいなかったかなと・・・。これって学生時代にはわからないんですよね。

 

学生時代には自由になる時間もいっぱいあります。働きだすと、まとまった休みもとれないし、やはり仕事に追われてしまいますよ。学生ならではの時間を有意義に使って、いろんな方面にアンテナを張って興味を持ち、いろんなことをやってみておいた方が得だ、やっておいて損はないって思います。


もう一つ、学生時代に大勢の友達と会えたのが教教(教育学系コースのこと)での財産だと思います。卒業していろんな県に散らばってなかなか会えないですけど、いろんな場所でみんな頑張っているんだと思うと、単純ですが「私も頑張らないと!」と思うんですよね。教教を出て先生になっている人も多いですが、自分とは全然違う道を歩んでいる人の話を聞くのも面白いですし、久しぶりに会って学校現場の話が出たりすると、知らず知らずのうちに自分の知識になっていたりして仕事にも役立っていると思います。

大学時代の友達って一生の友だちになると思うので、友だちともいろんな思い出を作ってほしいですね。

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